
第8回のヒダジャズを取材。キョンキョンだけじゃない、熱いその2日間を追った。
case.33 音楽フェス
今年ついに8回目を迎えたヒダジャズは、なんと初の街中開催&2DAYS! 加えて本町4丁目にて、誰もが知るあのキョンキョンのライブが見られることも相まって話題を集めた今年のチケットは、こちらも初のソールドアウトだった。〈日下部民藝館〉とその隣の〈吉島家住宅〉、下ニ之町〈おんど〉〈本町4丁目〉の4ステージを、オーディエンスが回遊する街中開催のスタイルは、主催する〈JAM〉メンバーの胸に元々構想としてあったと聞き、なんだか感慨ひとしおである。
見応えのあるアーティストが並ぶ中、今年の白眉だったのは〈森山威男〉だった。聴く人の深部にまで問答無用に刺さるその音楽性はまさに別格。ベテランの名に甘んじない渾身のプレイは、うちわを仰ぐことすら忘れさせ、音楽が感動を呼び起こすものであることを誰もに改めて知らしめていた。この音をこの町で聴ける、そんな幸運を今年あの場に作ったヒダジャズの7年に、思いを馳せる。開催後、第10回までの開催をオフィシャルにし、ラストイヤーへのカウントダウンが始まった感も。来年も期待してます。

「スローモーション」を一節~!




















