
この店が開いてもう何年になるだろう?「古本屋とカフェ」という形態の同じような店が他にできても良さそうなものだが、ここ以外にはまだ知らない。扉を押して入ると、いつも読書している店主のりょうくんが「あ」という表情で顔を上げる。カウンターに座るとその左サイドにはだいたい彼が最近読んだ本が積まれてあって、「これどんな本?」と尋ねると、オーダーもそこそこに始まる彼の「最近読んだ本」トークに身を浸す。たいてい緑茶をオーダーするのだが、お互いが読んだ本から派生する有意義な話やら取るに足らない話やらをしているうちに、彼がその茶葉に3回は湯を注いでくれるので、だいたい3番茶まで味わったところで店を後にする。本の話は長くなる。長くなる人と話すのがやはり楽しい。(Y)





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