「自分たちの住みたい家を建てる!」そこまでは決まっているものの、理想の家づくりを目指してただいま模索中の〈家造〉夫妻が行くハウス・ツアー!家づくり初心者の2人が、毎回テーマに沿ってその知識をアップデート。果たして自分たちが本当に暮らしたい家とはどんな家?納得のいく家づくりを探して今日もGO~!
PROFILE
「住みたい家」目指して、
ハウス・ツアーに
出かけるのはこの2人!
家造 はじめ
高山市内にて企業勤め。好きなことは映画鑑賞、ときどきアウトドア。おしゃべり大好きな妻の話に耳を傾けるのが好き。
家造 いくよ
高山市内のカフェにて勤務。美味しいものが大好きで、趣味はお菓子作り。かわいいインテリアに目がない。
結婚して3年目の2人。1歳になる娘〈ひなた〉ちゃんの子育て中。現在は市内の賃貸物件に住みながら、ついに自宅購入を決意!住みたい家はいろいろ思い浮かぶけれど、「自分たちが本当に住みたい家」については、まだまだ具体的に定まらず模索中。理想の家を建てるべく、いつも夫妻で家づくりについて話し合っているところ。
いくよ
ねぇ~、聞いて!この間、ウチのお店もようやく税理士さんを入れることになったの。
はじめ
え〜、やっと?店長いつも確定申告になると悩んでたもんね。
いくよ
そうなのよ!今までは「分からないところも分からない」って感じで頭を抱えていたから~!「なんで今まで頼まなかったんだろう?」って言ってたけど、やっぱり自分が分からないことに関しては、頼るべきはプロよね~!
はじめ
んん?それってもしや僕たちが直面している家づくりについても言えるのでは…?
?
それ、まさにおっしゃる通りですよ。
はじめ
ですよね~!ってあなたどなたですかっ?
日下部さん
聞き逃せないキーワードが聞こえてきたので、思わずお話に入ってしまいました。わたし、日下部建設の日下部と申します。
NAVIGATOR
日下部建設 代表取締役 日下部 元保
建築家と建てる高性能住宅、〈R +house飛騨〉として家づくりに携わる。100年先も元気なまちづくりを目指し、下呂市を拠点に下呂市・高山市・飛騨市で新たな家づくりを発信中。9月には高山市内にて新たな拠点を設置予定。
個性をカタチにする賢い家づくりを提案する〈R+house飛騨〉。建築家がデザインする高性能な注文住宅を、適正価格で提供する。独自のしくみでコストの無駄を省き、長期優良住宅にも対応した高断熱・高気密・高耐久な住宅を実現。「理想の家づくり」をサポートしてくれる。
日下部さん
家づくりに関しては、「何回もしたことがある」なんていう方はまずいらっしゃらなくて、誰もが初心者ですよね。しかも暮らしのベースとなる大切な場所である「住まい」づくりは、人生の中でもおそらく最も多くのお金を投資する一大事業!なのに、その道のプロと一緒にやらないなんて…!だからこそ、われわれは高い経験値とスキルを持った建築家と工務店が共に建てる〈R +house〉の家づくりを提案しているんです。
いくよ
なるほど~、分からないことばかりの家づくりだからこそ、その道のプロである建築家と工務店が連携するということね!だけどそもそもそんなプロフェッショナルな方と、私たちどんな話をしたらいいかも分からないかも…!
はじめ
そう、お恥ずかしいのですが、僕たちは「家を建てる!」ってことを決めたのはいいけれど、あとは何をどう進めていいやら、まだまだ手探りの状態なんです。
日下部さん
分かります、みなさんそうですよね。でも建てるからには「自分たちの理想の家を」という願いもこれまた同じだと思います。さてここからですが、そんなお2人にお聞きします。朝起きたら最初にすることはなんですか?
いくよ
え~っと、まずは隣に寝ているはじめくんを起こして、それからトイレかしら?次に顔を洗います。
日下部さん
でしたらトイレは寝室の近くに、その隣に洗面スペースがあるといいですね。はじめさん、帰ってきた時は最初に何をします?
はじめ
僕はいろんな人に会う仕事をしているから、帰宅したらまずは手を洗いますね。それからすぐに着替えたいです。
日下部さん
だったら玄関近くに手洗いとこじんまりとでも着替えられるスペースがあるといいですね。
はじめ
あっ、確かにそれなら便利だな!実は今は玄関から一番遠い洗面所まで行って着替えていてそれが不便で。なるほど…、こんな感じに自分たちのニーズに合わせた動線になっていれば暮らしやすい家になりそうですね。
日下部さん
そうなんです、みなさん誰もが同じように動いてると思いがちですが、ご自分がされていることってやっぱりご自分に特化したことなんですよ。生活動線は本当に人それぞれ。ですから建築家は打ち合わせのシーンで、「どんな間取りがいいですか?」とは聞きません。まずはどんな暮らし方をされているか、それをお聞きすることからお家のデザインを考えていくんです。
いくよ
なるほど~!でもそんな大事な打ち合わせの時に、自分が言うべきことをちゃんと答えられるか、ちょっと心配だな。
日下部さん
ご心配なく、笑!構える感じのヒアリングではなくて、むしろ気軽で楽しい雑談のような雰囲気ですよ。ライフスタイルのことだけでなく、例えば「緑がそばにあった方がいい」などの好みや、「新しい家に持っていきたい家具」のことなどについて話しながら、お客さまの思い描く「理想の家」の解像度を上げるための会話、と言う感じですね。ですがこのヒアリングこそが建築家と建てるかそうでないかの大きな違い。実はそれは聞くべきポイントをしっかりと把握しているプロならではの汲み取る力、いわば傾聴力にあるんです。というのも〈R +house〉で提携している建築家は、基本的にはこれまでに300~500棟建てているレベルの方ばかりなんです。
はじめ
すごい!となると経験値が高いってことですね。
日下部さん
そうなんです、設計に取り掛かるとだいたい5~10パターン考えて、その上で絞りに絞った1つを提案させていただくという形になります。しかもこれはよく驚かれるのですが、間取りが完成するまでに建築家との打ち合わせの回数は3回なんです。
いくよ
え~っ!たった3回で?
〈R +house飛騨〉の工程としては、着工から完成まで6ヶ月以内を目安としている。また大工以外にも自社で施工できる工程を増やし、外注に出すコストを抑えている。
日下部さん
われわれは何度も経験していますが、本当に3回です。その3回で「これぞ理想の家」というお家に辿り着けるのも、建築家というプロの力量あってこそ。しかも本当に細やかなんですよ。
いくよ
例えばどんなとこが?
日下部さん
この例は、ご両親と同じ敷地内に家を建てられたケースですが、お互いに距離が近くてありがたいところもあれば、気を遣うところもありますよね。世代差で生まれる衝突を避けるためにも、自分たちのプライバシーも守りたいなと思っておいでのご夫妻だったのですが、打ち合わせ時には具体的にこうして欲しい、というはっきりとしたことまではおっしゃらなかったんです。ですが建築家が提案したのは、ご実家側にも感じ良く、且つ、ごく自然な感じでプライバシーが守られた造りのお家でした。図面が出てきた時は、「うまく伝えられなかったかもと思っていたけれど、ちゃんと思いを反映してくれたんですね」と、奥さまは涙ぐまれていましたね。
はじめ
自然な感じでプライバシーを守りたい、という要望を汲み取って、建築家ならではのスキルで家の間取りにうまく活かしたんですね。これはすごいな~。
いくよ
全部を言語化できなくても、汲み取って提案してもらえるのはありがたい!「この家でよかった」と思える住まいになるように、建築家と話して設計できるのっていいわね。
日下部さん
そうそう、それにこれもいつもお客さまに話すのですが、設計が良質だからこそ無駄がなくて家がコンパクトなんです。日本の注文住宅の平均はだいたい36坪と言われますが、〈R +house飛騨〉で建てる家の平均は28坪で、そうすると8坪違ってきますよね。1坪仮に50万円として、8坪違ったら400万近く違いますので材料費が抑えられるし、その分性能に当てることも出来ます。実際にモデルルームを見ていただければ一番分かるのですが、たぶんご想像よりかなり開放的に感じられるはずですよ。実物件を見て頂くと「こんなに広く感じるなんて」と驚かれて、希望される建築の坪数を減らす方もよくいらっしゃいます。
はじめ
え~っ、興味が湧きますね!設計によって空間の感じ方はそんなに違うんですね。
日下部さん
かなり違いますね。しかも〈R +house飛騨〉で建てた家は、家中どこにいても夏場でも冬場でも安定した温度の空間を作ることが可能なんです。ところでこの快適で安定した温度の居住空間を実現するには、どんな性能が必要なのかお分かりになりますか?
いくよ
うん~、なんだろ?
日下部さん
大きく作用するのは断熱性と気密性です。特に気密性の担保は先進諸国では当たり前ですが、日本では義務化されていないため、まだ認知度が低いのが現状です。なので、今日は気密性を表すC値について解説します。
国が過去に定めた次世代省エネルギー基準である5.0(㎤/㎥)を大幅に下回る
〈R +house飛騨〉の数値。C値の平均実績は約0.18(㎤/㎥)になる。
はじめ
なんか聞いたことあるようなないような…、いやないですね、笑。教えて下さい「C値」とは?
日下部さん
ご説明しますと「C値」とは相当隙間面積のことなんです。ザックリと言うと、家中の隙間を全部集めて足した面積ってことですね。理論上は隙間がない状態をゼロとし、数値が小さければ小さいほど隙間がない気密性の高い家ということになります。旧省エネ基準では5.0(㎤/㎥)と言われている数字ですが、〈R +house飛騨〉では0.3(㎤/㎥)以下をお約束しています。これってそうですね、30坪の家で換算すると、チロルチョコ3個分くらいの面積です。
はじめ
ちょっと待って下さい!家中の隙間を集めてチロルチョコ3個分ですか?
日下部さん
驚かれますよね。ここでさらに畳みかけますが、笑、実は〈R +house飛騨〉の実測平均は0.18(㎤/㎥)です。
いくよ
もっとすごいじゃないですか!
日下部さん
施工精度を表すものでもあるC値ですが、当社の水準は全国でもトップクラスです。この「C値」が悪い状態がなぜいけないのかというと、隙間が多いのでたとえ断熱にお金をかけたとしても結局そのパフォーマンスを十分に反映させられないからなんです。例えば寒いからと断熱性の高いダウンを買っても、ジッパーを全部閉めずに着たらあまり暖かくないですよね?
いくよ
確かに!寒い時に開けて着る人なんていない、家だって同じはずだ~!はじめくん聞いた?「C値」って大事なんだよ!
はじめ
ホントだね。はっ、それにそうか…、結局気密性が高いということは、もしやコスパがいいんだ!これって光熱費にも関わってくるのでは?
日下部さん
いまそれを言おうと思っていたんですが、正解です!月々の光熱費で言うと1.5万円前後の節約になりますが、住んでいる生涯にわたっての差というのはかなり大きくなります。それに家中どこにいても快適な温度というのは、実は身体にもやさしく、健康寿命とも大きな関わりがあるんです。
はじめ
確かに、冬場のヒートショックはよく聞くし、夏場は廊下やトイレでの熱中症リスクもあるよね。いつかは僕らも高齢者になる。生涯に渡って長く住むんだ、という目線は家づくりをする時にも欠かせないことですね。
日下部さん
そうなんです、建てる時にこそこれからの一生を暮らす時間を俯瞰して、住んでいる間にかかる光熱費や修繕費といったランニングコストについても一考することは結局は得になるポイントでもありますね。例えばここに、同じご夫婦が2つのパターンでお家を建てたと仮定するグラフがあります。
はじめ
いくよ
ふんふん。
住宅ローン支払い後の収支グラフ(85歳まで)
日下部さん
一方は断熱性・気密性・耐震性・耐久性を高めた本当の高性能住宅、もう一方は一般住宅を建てた場合です。それぞれ住宅ローンと光熱費・修繕費の設定を変えるだけで、85歳の時点で、高性能住宅は5000万円弱の資産が手元にあり、もう一方は3000万円くらいと、2000万円近い開きが出ます。でも仕様上の価格差は数百万円程度です。こうして見ると、光熱費や修繕費の少ないお家に暮らすことが、毎月手元に残るお金の差になって表れていますね。断熱・気密・耐震・耐久、これらのいわゆる家の「性能」についてしっかり考えることは、実は将来的にどうありたいか、ということにも関わってくるんです。
いくよ
初期費用だけで考えるのではなく、長期的な目線も必要なんだ〜!
日下部さん
さらに性能についてお話しするなら、ウチで建てる家はすべて消防署と同じランクの耐震性である耐震等級3を保持しています。先日なんですが〈evoltz(エヴォルツ)〉という制振ダンパー装置を製作している会社による住宅性能に関する調査では、「岐阜県2位」の評価をいただきました。
はじめ
高評価ですね、すごいな~!
日下部さん
思いがけない評価でしたが、ただただ高性能を目指したというよりは、わたしたちとしては飛騨に住まう人たちが快適で笑顔で健やかに過ごしていける環境ってどういうものだろう?っていう風に考えた家づくりを目指していて、その結果がこの性能につながった、ということなんです。それが本当にお客さまのためになる、幸せにつながる、そう考えて家づくりに取り組んでます。
太陽の熱や光などの自然の力を活かした「パッシブ設計」を取り入れた開放的な吹抜リビング。
大開口窓をふんだんに使用しても冬の寒さを感じないのは高性能住宅ならでは。
いくよ
もう、いい家しか建たない、今回もすご~く勉強になったね。数字やグラフで教えてもらったのも分かりやすかった!ねぇ、はじめくん!開放感に驚くっていう〈R +house飛騨〉の実物件を見に行ってみたくない?
はじめ
僕もそれ言おうと思ってた!家中同じ温度というのも体感してみたいよね。
日下部さん
ぜひどうぞ!いつまでも足元がサラッとしているフローリングの感覚なども体験してみて下さい。もっと詳しくお話しさせていただける「賢い家づくり勉強会」なども随時開催中ですので、そちらはHPからチェックしてみて下さい。
いくよ
はじめくん、さっそく明日予約よ!
はじめ
待っていくちゃん、僕の予定も確認させて~!